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2020.09.01

外国人研修生 言葉の壁をなくすコツ

外国人研修生 言葉の壁をなくすコツのイメージ

ブラジル、ベトナム、フィリピンと多くの外国人研修生が日本の製造現場で働いています。

初めの1期生の後に翌年2期生が来ると、1期生が教えてくれるので教育が早くなりますが、1期生の時は研修生、受け入れる日本人ともに言葉の壁があるため、技能習得に苦労します。

日本語を学んできているはずなのに、通じる言葉が通じないことがあります。

そこには2つの壁がありました。

専門用語の壁

一つ目は「専門用語の壁」です。

例えば箱。

箱の表現も会社によって異なります。

例えば「プラケース」「番重」など、会社によって呼び名が異なります。

業界や会社特有の専門用語までならっていないため、外国人研修生は当然戸惑います。

また単位も複雑です。

対象物によって、1個、1枚、1箱、1本、1玉、1脚・・様々な呼び方があります。

そこで、A社では日本語と外国語の専門用語対訳表をつくりました。

A社では社内に通訳がいないため、外国人研修生の管理団体に依頼し、作成してもらいました。

さらに理解を早くするために、日本語とともに写真を貼り、一目で何かが分かるように工夫しました。

この対訳表を見れば、写真が何か分かるため、専門用語の理解が早くなりました。

方言の壁

もう一つの壁は「方言の壁」です。

専門用語の壁は、現場で現物を見て聞くうちに覚えていくことができます。

しかし見てわからない言葉、「方言」の場合、標準語と結びつきにくく、聞くだけでは理解できず、理解できるまでに時間がかかります。

意外に気づいていない日本人が多いのですが、製造現場はどこも「方言」がその現場の標準語になっていることがほとんどです。

例え「いい」ですが、方言で「ええよ」「よか」と言われると外国人研修生は戸惑います。

また「ダメ」についても、方言で「いかん」「いけん」「おえん」と言われると全く違う言葉だと戸惑います。

そこで、A社では現場でよく使う動詞、形容詞について標準語、方言を併記し、そこに外国語をつけた対訳表を作成しました。

方言付き対訳表をつくったことで、外国人研修生の現場での理解力が格段に上がりました。

対訳表を使って教育する

言葉の壁を早く超えるために、「専門用語対訳表」「方言付き対訳表」を活用しましょう。

まず一人ひとりに配布します。

そして現場でも作業場に貼り、困った時は外国人研修生だけではなく、教える方の日本人が見れるようにします。

そうすれば、表の言葉を指差すことで理解不足が解消されやすくなります。

さらにテストをします。

日本語の部分を白紙にして、記入してもらいます。

まずは「ひらがな」でも合格にしましょう。

この日本語空欄テストを繰り返すことで外国人研修生の理解が早まり、現場でのスムーズな技能の習得につながります。

ぜひお試しください。

Have a nice Kaizen!

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