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2025.02.04
お客様の声 (株)あさの様
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株式会社あさの様(高知県土佐山田氏)は1970年(昭和25年))創業以来、国産生姜の生産、加工、販売に取り組む食品メーカーです。青果用生姜の出荷に始まった事業は生姜出荷量日本一の高知県産生姜の高い品質を守りながら、さらに大手食品メーカーのおろし生姜や加工食品へと拡がっています。
今回、代表取締役社長 浅野平二郎様、そして1年間、元気経営カイゼン実践研修をサポートしてきた製造部部長代理 岡林豊様にお話を伺いました。
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Q 今回、元気経営カイゼン実践研修を開始するにあたって、どのような課題をお持ちでしたか。
(浅野社長)現場若手リーダーが目標設定を立てているんですが、それぞれ独学だったのでそれに対するロジックがありませんでした。また昔コンサルタントを招いて教育していた時は、生産がカイゼンで変わりました。しかし今の若手リーダーにカイゼン視点を教え切れていません。ロジック、数字の面を教えないと若手リーダーの成長につながらない。そこで元気経営のカイゼン実践研修をお願いすることになりました。
(岡林部長代理)今回の元気経営カイゼン実践研修では「次世代の現場リーダーを育成する」ことを目指して、次の3点を中心に実施してもらいました。
①現場の問題を見つけ、ムダをとる改善力を身につける
②自ら考えて行動する力を身につける
③数字で語る計数力と簡潔に伝える伝達力を身につける
Q 元気経営にカイゼン実践研修を依頼する決め手は何だったんでしょうか。
(浅野社長)三浦代表が連載されている工場管理「理論と実践!思考力を鍛えるカイゼンドリル」(日刊工業新聞社)を見ました。そして以前一緒にコンサルタントの指導を受けていた松本部長(生産技術部兼品質保証部)に見せたところ、「現場に近いからいいですね。こういう考えができる人なら間違いないんじゃないか」といったことで二人で話して進めることになりました。
(岡林部長代理)次世代のリーダー育成が必要でした。それぞれの部署から育成候補をピックアップすることで、研修を通して自己のスキルアップは勿論、会社として広い視野を持てる人財育成を目的としました。
(浅野社長)今回は生産現場だけではなく、品質保証部、生産技術部からも人選し、横の現場カイゼン、発表資料作成、発表、懇親会と活動することで、お互いが協力しながら成長し称える中で、横のつながりが深くなったと実感しています。
Q 元気経営カイゼン実践研修の進め方はいかがでしたか。
(岡林部長代理)初回は全員が衝撃を受けました。まず「すごい元気なコンサルタントがきたな」。そして現場に行き「どんなことをするのかな」と皆が思っていたら、その場ですぐに行動する、目の前で「できることをすぐやるんだ」を実践されたことが衝撃的でした。通常は案を出して「いつやろうか」となり、その場ではやらない。ところがその場で不要な設備を移動し始めた。これまでは、現場でカイゼンするときに「そんなこと言ってもいまできないだろう」「いまできるだろう」の両方があると、「じゃあ後でしよう」となる。90%確証がないとやらない。ところが「今できるんだったらやってみようよ」とすぐに行動することの必要性を強く感じました。
(岡林部長代理)本当は、初日は工場入口通路奥の冷凍工場に入りたかったんです。しかし入口から5Sをやると、10mしか進めなかった。2回目もその続きからまた10m。「行動することの大切さ」を学ぶと共に出来ていないことの多さを実感しました。
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Q 元気経営カイゼン実践研修を行うことで、社員がどのように成長しましたか。
(岡林部長代理)不器用な社員が一人いて、社内の発表の際でも原稿があってもフリーズすることがあり、人前で発表することがとても苦手でした。しかし毎回発表することで、最後の発表では原稿を見ず、自分の言葉で自信をもって発表することができるようになりました。
(浅野社長)その社員は、社内でも人前で発表する際は手も震えるし、年齢が40歳すぎているから変わるのは難しいかもしれない、と思っていました。しかし最後の発表は本当に嬉しかった。
(岡林部長代理)みんな自部署のことしか知らない。他の現場でカイゼンすることで、新たな気づき、カイゼンの視点を実践しながら学ぶことで、自部署をカイゼンすることにつながりました。
(岡林部長代理)部署間で季節ごとに繁忙期、閑散期があります。今回の元気経営カイゼン実践研修で自部署をカイゼンして省人化を図り、他部署に応援することがやりやすくなりました。
(岡林部長代理)また、「自部署のカイゼンをどのようにやるか」を元気経営カイゼン実践研修を通じて、部署毎の5S活動やコミットメント活動にも活かすことが出来ました。
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Q 今後の活動はどのように考えていますか。
(岡林部長代理)元気経営カイゼン実践研修の最後の研修日に、次の目標設定をしてもらいました。3日後にメンバーが全員集まり、その目標をもとに次の一年間の生産性と5Sの目標設定を行うようにしています。
(岡林部長代理)次は新しいメンバーも増やして、今回元気経営カイゼン実践研修で活動したメンバーが教える側に回りながら、活動予定です。新旧メンバーが一緒になって、次世代リーダーを育成していきます。
(浅野社長)社員の成長を求めて元気経営カイゼン実践研修をお願いしましたが、期待以上の結果が出ました。社員同士の他部署への応援体制、三浦代表が元気だというのもあって、会社の雰囲気が明るくなり、社風がよくなりました。
(浅野社長)これまでは社内の活動や発表会では上司が指摘する場面が多かったんですが、元気経営カイゼン実践研修でボトムアップの社風ができてきた。これまで「変えてはいけないんだ」と社員は思っていたかもしれないが、「自分達できるんだ」ということがわかり、自信がつきました。「上が動かなくても自分がやればいい」という気づきが大きいですね。
本日はありがとうございました。