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カイゼン
トヨタ生産方式
セルフリーダーシップ
2020.08.12
改善を定着させる「改善活動板」
自主活動で進まないのはナゼ
「カイゼンが定着しない」と相談を受けました。
「自主活動でカイゼンを進めているのですが、改善提案があまり出ないんです」と経営者。
「自主活動」は自主的に、自分達でカイゼンしていきます。
そのため仕事を優先していしまい、「忙しいから」「面倒くさいから」と後回しにしてカイゼンに取組まないことが起こります。
自主的に改善できるには、カイゼンする仕組みをつくる必要があります。
「誰が、いつ」行うか
会社の資源には「人・モノ・金・情報」がありますが、どれだけ「モノ・金」の資源があっても、一番大事なカイゼンする「人」がいなければ、カイゼンは進みません。
カイゼンを定着させるために、「誰が、いつ」カイゼンするのかを決めましょう。
例えば、「毎週水曜日の午後1時~2時」と決めて、その時間を「カイゼンタイム」にすれば全員カイゼンします。
ところが職場によってはそれが難しい場合があります。
職場によって忙しい曜日が異なる、受注生産で週によって仕事の負荷が異なり、残業が増えると後回しになる、などです。
そこで日時を決められない場合、「1週間に職場で1枚」と決めて活動を行う時に、「改善活動板」でカイゼンの見える化を行いましょう。
改善活動板でカイゼンの見える化
ある企業では、「週イチ改善活動」を開始し、「週イチ改善活動板」で各職場の提出状況を見えるようにしました。
ところが、やってみると設計部門が実施していませんでした。
改善活動板で見える化したことで、どの部署が実施したか、していないか一目で分かるようになりました。
毎週カイゼンを実施し続けるために、職場を4つにグループ分けをしました。
第1週はAグループ、第2週はBグループ、第3週はCグループ、そして第4週はDグループがカイゼンを実施することにしました。
するとチームが交替でカイゼンするようになり、各部門から毎週カイゼンシートが提出されるようになりました。
習慣にするために「やる気」を引き出す
「週イチ改善活動」を継続して習慣化するために、もう一つ仕掛けが必要でした。
それは「やる気」になってもらうことでした。
そこで翌週の全体朝礼で、前週の中でMVP賞を発表することになりました。
選ばれたチームは自分達の実施したカイゼンが選ばれ、全社員の前で把票されるので、ともて嬉しそうでした。
週イチ改善活動板にも「MVP賞」を表示し、他のチーム、部署も参考に見えるようにしました。
すると、「次はウチの部署でMVP賞をもらおう」とやる気になり、それぞれの部署、チームでカイゼンが進むようになりました。
改善活動板を活用し、改善を定着させましょう。
Have a nice Kaizen!