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2020.07.16
「販売計画=生産計画」を見直そう
売れ筋が変っていたら要注意
コロナウイルスにによる自粛で、自宅待機、休業対応で売上が激減した企業がある一方で、マスクやアルコールなどの衛生用品が欠品を起こしました。
自粛活動が明けても、今までと売れ筋が変った会社が多いのではないでしょうか。
ある家具メーカーでは在宅ワーク用のデスク、チェアが売り上げを伸ばして欠品しました。
ある食品工場では、飲食店向けの商品が激減した一方で、食品スーパー向けの商品が倍増しました。
「販売計画=生産計画」を見直そう
そもそも、販売計画をどのように立てているでしょうか。
もし販売計画が次の通りだったとしたら、「販売計画と生産計画」はとても危険です。
・売上が落ちた分を取り戻す
・年初予算で立てている
・前期比○○%
顧客の生活様式、稼働状況が一変しているため、売上予測が立てにくくなっているだけではなく、個々の製品の販売動向が変動しているはずです。
ということは、販売計画が当てになりません。
その状況で、「販売計画=生産計画」だとしたら、販売計画通り作った在庫は計画通りに売れずに「在庫が増える」ことになるでしょう。
会社の売上が減っているなら、運転資金が増加しており、場合によっては借り入れを増やして対応します。
そのような状況では、在庫が増えることは避けなければいけません。
在庫が増えるとさらに運転資金が増加し、その結果、資金繰りが悪化します。
むしろ、在庫を減らすことで運転資金を確保することが必要です。
売れた分だけつくる
今こそ、売れた分だけ作る仕組みに転換しましょう。
多品種少量生産を行い、生産リードタイムを短縮することで、柔軟な生産体制を構築しましょう。
そして「かんばん」を用いることで、「つくりすぎのムダ」を抑え、「売れた分だけ作る」ことが可能になります。
「かんばん方式」については次回お伝えします。
「売れた分だけ作る」ことができる、変化に強い工場、製造現場を目指しましょう。