BLOG
経営
その他
2020.12.15
会議室の時間を減らして現場・顧客の元へ
アメリカの電気自動車メーカー、
テスラCEOイーロン・マスク氏がアメリカのウオール・ストリート・ジャーナル紙の取材に対して、
「経営者は会議室は財務の時間を減らし、製品とサービスの提供に集中しよう」
と答えてました。
このインタビューを聞いた時に、アメリカにカイゼンに行った時を思い出しました。
アリゾナにあるその会社の現場の部長はMBA(経営学修士)で、前職が銀行員でした。
その部長は「銀行にいたMBAの人達は、現場を知らないし、知ろうとしない。だから彼らの素晴らしく見える戦略はうまくいかないことが多い」と、机上主義のMBAホルダーを嘆いていました。
もちろん、中には現場主義のMBAはいますが、少数派のようでした。
振り返って、日本はバブルがはじけて今日に至る期間を「失われた30年」と言われますが、どうしてアジア、欧米が成長していく中で日本が取り残されたのでしょうか。
それはかつて日本が「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた時に大事にしていた「現場主義」を経営者が軽視しているからかもしれません。
製造業で「現場」と言うと、「製造現場」を指すことが多いですが、現場は何も製造現場だけではありません。
新製品を開発する開発現場、顧客に会う営業現場だって現場です。
経営者の学歴が上がり、現場に行こうとするよりも会議室を好み、財務分析ばかりしても経営はよくなりません。
財務は働く人達の行動の結果です。
イーロン・マスク氏は減らすものとして、「会議室の時間」「パワーポイントの時間」「表計算の時間」を挙げてました。
そして増やすものとして、「製造現場に行く時間」「顧客に会う時間」を挙げてました。
確かに、今まで出会った伸びている経営者は、フットワーク軽く顧客に会いに行き、ニーズをつかんでました。
また製造現場に足を運び、顧客のニーズをいかに自社製品とサービスに落とし込むことに邁進していました。
現場とは真実が現れた場所、付加価値が生まれる場所。
現場に足を運びましょう。
会議室いる時間を減らし、現場に行っていい製品をつくりましょう。
分析や資料作成に多くの時間を費やすよりも、顧客の声を聴きに行きましょう。