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2019.11.09

カイゼンと売価・原価・利益の関係

カイゼンと売価・原価・利益の関係のイメージ

原価主義では受け入れられない

今回は、売価と原価と利益の関係から、カイゼンの方向性をお伝えします。

ここに2つの式があります。

 売価=原価+利益

 利益=売価ー原価

一つ目の式は、先に原価があり、そこに利益を上乗せして売価を決めます。

例えば500mlのペットボトルは自動販売機で110円で売っています。それを、原価が110円かかったから、利益30円を上乗せして140円で販売したらどうなるでしょうか。

その水は売れず、お客さんは110円の他の商品を買うでしょう。

原価に利益を上乗せして売価を決めることを「原価主義」と言っています。

売価は市場競争で決まる

同じ機能の商品だと、市場競争で価格は大体同じになります。

売価は市場が決めるのです。

そのため、先ほどの原価主義では成り立ちません。

原価低減が目指す道

もう一つの式、「利益=売価ー原価」はどうでしょうか。

これは、市場で決まる売価が先にあり、そこからかかった原価を差し引くと利益が出る考え方です。

売価が決まっているので、利益を増やすには原価を下げます。

原価を下げるために、改善をします。

カイゼンをするのは、原価を下げ、利益を増やすことです。

そして利益が増えれば給料が上がる、そしてボーナスが増えることを目指しましょう。