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2019.11.26

抵抗された時の突破口

抵抗された時の突破口のイメージ

抵抗されて当たり前と考えよう

現場でカイゼンするとき、 もしくは何か新しいことをする時、抵抗に会うことって、ありますよね。

「できない」「えっ、やるんですか」

そんな時は、こっちもムキになって 「何でやらないんだ!」
と言ったら感情と感情のぶつかり合いに なるでしょう。

新しいことを「はい、やりましょう」言う人ばかりだといいのです。

トヨタ生産方式、カイゼンに限らず、「変えること」に慣れていない組織だと、「変えること」に前向きな人は1割といったところでしょう。

つまり10人中9人は抵抗する、反対すると思えばいいでしょう。

「抵抗されることが当たり前」と思い、逆にその抵抗する人たちが「やってくれる」ようにするにはどうしたらいいでしょうか。

まず1歩踏み出す

抵抗するときは、「イメージ」できていないことが多いです。

例えば「在庫を半減しよう」といった時。

カイゼン、変えることに慣れていないと「どうやったらできるか」よりも「どんな問題がおこるか」を考えてしまいます。

営業は「欠品したら困る」、製造は「小ロットになるから、段取り替えが増えて面倒になる」と不安や問題点が頭に浮かびます。

そして「できない」と言ってしまいます。

おススメは、すぐにできる「はじめの1歩」を踏み出すことです。

在庫半減の例で言うと、製造には「まず最終組み立て工程の仕掛品が1日分4台車あるけど、3台車にして2時間分だけ減らしてみよう」。

営業には「200品番の内、一番売れる1品番だけやってみよう。生産頻度が多いからやりやすいよね」。

このように、すぐできる「はじめの1歩」を踏み出すのです。

小さい成功体験を積み重ねる

そして1歩目を踏み出すと、次は2歩目に行きます。

製造には「次は組立の仕掛品を2台車にして、半日分にしよう」もしくは「前工程の加工台車を1台減らそう」、そして営業には「次はもう1品番やってみよう」と行動に移します。

すると「確かに組立は半減した」「2品番は半減できた」、これが成功体験となります。

2歩、3歩と進むうちに、自信がついてきます。

自信がつけば、ゆっくり歩きながら1歩進んでいたのが、早く歩けるようになり、そのうち走ってどんどん進めるようになります。

そうすれば、目標に向かって進んでいくことができます。

「小さな成功体験を積む」ことで、確実に力をつけましょう。

1歩目をいかに踏み出すか

大事なことは、大きな目標があっても、行う時は必ず「1歩目」があるのです。

慣れるといきなりダッシュしたり、走ることができます。

抵抗された時は、小さく、ゆっくりでいいので「1歩」踏み出すのです。

進まなければゼロのまま、牛のようにゆっくりでも「1歩」進めば前進です。

「すぐできるカンタンなこと」から始める。まず1歩踏み出す。

そして「やればできる」と自信がつくと加速します。

抵抗された時は、「できること」を探し、「はじめの1歩」を踏み出しましょう。