セルフリーダーシップ

2019.10.26

指示命令の一方通行から、自立する管理へ

指示命令の一方通行から、自立する管理へのイメージ

指示・命令の一方通行で選手はどうなるか?

ジュニアのサッカークラブの試合の応援に行き、気になることがありました。監督が常に指示を出しています。「いけ」「キープ」「詰めろ」。この監督は、どういう選手になってほしいと思っているのでしょうか。

小学校のクラブチームの試合に行くと、もっとひどかったです。常に命令、指示、叫ぶ、なぜかどのチームも同じでした。このことを周りの人に話しても、どこも同じようでした。

試合を見ていると、せっかくドリブルで前に出ても、なぜかシュートせずに、必ずといっていいほど、パスを出します。決まりません。指示ばかり出しているから、失敗が怖くパスしてしまうようにも見えます。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

任せる、信頼する

一方、対戦相手のチームの監督は静かです。唯一聞こえたのは「失敗していいいけん」。ゴール前に近づくと、果敢にシュートします。もちろん、百発百中とはいかず、ほとんどはキーパーにはじかれるか、外しています。それでもゴールを狙っています。

失敗を恐れず、自主性を重んじるこのチームの方が、この先伸びていくでしょう。

「自分で考えて行動する」自立した人材育成

おそらく監督に「どういう選手になってほしいか」と聞くと、指示してばかりの監督も「自分で考えて行動できる」選手を求めているはずです。しかし、やっていることは、一方通行の管理で、自主性を引き出す工夫が見えないのです。

なぜこのようなことがギャップが起こるのでしょうか。それは監督が新たな戦術、技術、リーダーシップについて勉強していおらず、自らの過去の経験則だけしか知らないからかもしれません。

これは会社でも同じことが言えます。経営者、管理者が過去の経験でしか判断しない。それをベースにしか指示やアドバイスができない。だから答えはすでの心の中になり、それと外れると大きな声で一方的に指示、命令を出す。

これでは自主的に判断し、行動する自立した人材育成はできません。

「考えて行動できる人」になってほしいなら「考えてもらい」、失敗を恐れずに「行動して」もらいましょう。