BLOG
カイゼン
トヨタ生産方式
2021.01.15
設備の生産性、チョット待った
ある工場を診断した時の話です。
その工場では、「時間当たりの生産性をとっている」
と聞いていたので楽しみにしてました。
ところが現場に行くと、算出していたのは
機械1時間当たりの生産性だったんです。
残念ながら、機械の生産性では
現場力が上がりにくいんです。
機械の生産性を追うと、
稼働率を上げようとします。
機械を最高スピードで稼働したくなります。
そして最悪なのが、
売れなくても作り続けるんです。
すると、
機械の生産性は上がったものの
在庫が増えてしまい、
カイゼンが進むどころか改悪なんです。
人時生産性で見る
生産性は機械ではなく、
人の時間で見るのがポイントです。
稼働時間と人数を掛け合わせた、
人×時間=人時
で割った「人時生産性」を見ましょう。
現場の作業改善を行い、
1歩、1秒、1円の
小さなカイゼンをします。
そして多能工を育成し、
前後工程を覚え
セル生産、一人屋台にして行きます。
すると、
一人時間当たりの生産性である
「人時生産性」
が上がります。
そして浮いた時間、人数で
外部に出していた仕事を取り込む
「内製化」をします。
人件費は固定費なので、
浮いた人員、時間で行なえば
タダの人員、時間なので
内製化すれば利益が増えるんです。
設備中心の生産性の指標では、
人に力がつきにくいんです。
人中心の生産性である
人時生産性を使い、
現場改善を人時生産性向上につなげ、
そして内製化、
利益向上につなげていきましょう。
Have a nice Kaizen!