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2020.12.23
ジャスト・イン・タイムの第一歩 出荷の見える化
ジャスト・イン・タイムとは「必要なモノを、必要な時に、必要なだけ」提供することです。
それを「必要」としているのは誰でしょうか。そうです、顧客です。
顧客が「必要」なものを、納期までに出荷して届ける。
ということは、ジャスト・イン・タイムを実現するための第一歩は、「顧客の必要」を見える化することなんです。
カイゼンのスタートは出荷場から
顧客の必要を見える化するために、出荷管理板を使います。
2001年NHKスペシャル「標識の壁を打ち破れ!~脱・大量生産の工場改革」では、トヨタ生産方式創始者の大野耐一先生に師事した山田日登志先生が工場改革に挑む姿が放映されました。
この撮影の舞台に山田日登志先生に同行し、現場カイゼンに取り組みました。
放映を見た方は記憶にあるかも知れませんが、工場長は山田先生を初工程に連れて行こうとしますが、「出荷場に行くように」指示されました。
それは出荷場が顧客に一番近いからです。
そして出荷場で顧客のニーズである出荷情報を得てから、前工程である製造現場に行ったのです。
今回カイゼンに取組んだ金属建材の工場は、典型的な押込み方式で、各工程間に仕掛品がたまってました。
そこで、まず「いつ出荷するか」が誰の目にも見えるように「出荷管理板」を作製しました。
単純に、日別に出荷する情報を掲示したのです。
この情報を基に、完成品をロケーション管理し、出荷の際には出荷管理板のロケーションを見ることで、誰でもピッキングができるようになりました。
それまでは出荷担当者の頭の中にしかはいっておらず、担当者が休むと「どこにあるのか」皆総出で探すこともあったんです。
ジャスト・イン・タイムの第一歩は、「出荷の見える化」から始めましょう。