カイゼンはカンタン!

「改善」と聞くと、難しい、とっつきにくいと思っている方が結構います。
「カイゼンはカンタンですよ!」と思ってほしくて、「改善」を「カイゼン」と言っています。

「1秒のムダ」「1歩減らす」「手の動きを20㎝減らす」「表示をして探す時間を減らす」・・このようなことは誰でもすぐにできることです。
カイゼンは、こんな簡単なことでいいのです。

「教育⇒訓練」ではなく「訓練⇒教育」

簡単なはずのカイゼンが、なぜ難しいのでしょうか。

そもそも、どのようにカイゼンを教えているのでしょうか。
会議室に集まって、講義をする、教育をする。
実はこれでは「カイゼンする」人は増えにくいのです。

スポーツで考えるとよくわかります。野球をするのに、いきなり会議室で講義、教育から始める人はどれだけいるでしょう。
野球をするには、グラウンドに行くはずです。
カイゼンのグラウンドは現場です。カイゼンするに現場にいくしかないのです。

教育してから訓練ではなく、先に現場で訓練する。
まずカイゼンを「やってみる」ことです。

現場でできたら成果が出ます。
するとさらにカイゼンしたくなるでしょう。そこでどのようなカイゼンがあるのかを教育するのです。
カイゼンは頭が先ではなく、体が先。訓練してから教育する。
そうすればカイゼンはカンタンだと実感し、カイゼン件数は増えるでしょう。

参考までに、カイゼンポイントを90字で解説し、実際の改善事例を見開き2ページで誰でもわかる写真で紹介した「カンタン!ムダとりポケットブック」(工場管理)を紹介します。

カイゼン件数が増え、よりよい職場が増えるよう願っています。

カンタン!ムダとりポケットブック
三浦聡彦著、日刊工業新聞社

カンタン!ムダとりポケットブック

三浦聡彦著、日刊工業新聞社
【対象】カイゼンリーダー、作業者
現場のムダを、見開き90字でポイントを説明し、次の見開き写真で改善前、改善後のムダとりの内容、効果金額が誰でも分かるようになっています。
おかげさまで現在第10刷、約1万部発行されています。

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