カイゼン実績

アメリカ医療研究所 1個流しで生産性275%

今回のカイゼン

アメリカにある医療研究所には、都心の15階建てビル数棟に1000人の研究者が従事していました。
その所長が「カイゼンしたい」とのことで渡米しました。
今回は滅菌準備作業で行った1個流しを紹介します。

カイゼン前

はじめに研究者が使用したフラスコ、ビーカーを回収し、洗浄します。
その後、滅菌のために行う滅菌準備作業では、洗浄されたフラスコ、ビーカーにキャップをして、滅菌するのですが、ロット流しをしていました。

ロット生産は広いスペースが必要

洗浄されたフラスコ、ビーカー(緑の囲み)を仕分けし、大きさ毎に3台の台車(赤の囲み)に置きます。
次にその台車からフラスコ、ビーカーをとりキャップをつけて、台車に戻します。

ここで問題になったのは、仕分け作業をロット流しをしていたため、3台車必要でした。

スペースが広いため、動きが大きくなる

するとキャップつけ作業台の横には1台しかおけないため、他の2台は真後ろもしくは、2歩離れた場所に置かざるをえませんでした。

このようにロット流しでは場所が広く必要なため、動作が大きくなることがわかります。

カイゼン効果

工数 46分/日→30分/日 ▲35%