仕事の見える化と教え方
1. スキルの見える化

仕事に必要なスキルを、「誰がどのレベルで」習得しているのかを見える化し、スキルマップを作成します。
特定の人しかできない属人化したスキル、また助け合いのためには「どのスキルを何人習得しなければならないのか」がわかります。
2. 多能化訓練計画
「必要なスキルを、誰がいつまでに」習得するか訓練計画を作成します。
3. 仕事の教え方(TWI-JI)
「仕事の教え方(TWI-JI)」を次の手順学び、実習を通じて自社で活かせるように工夫しています。
①講師による実演
②「教え方の4段階」確認と解説
③参加者による実習
仕事の教え方
スキルマップ、多能化訓練計画作成については、書籍やインターネットで探すことができます。
しかし実際に「どのように仕事を教えればいいか」はOJT(On the Job Training)に頼っているのが実情です。
唯一、アメリカで1940年に開発されたTWI(Training Within Industry for Supervisors:監督者訓練)のJI(Job Instruction)に「仕事の教え方」が確立されています。
仕事の教え方TWI-JIは戦後1950年にGHQから日本に伝えられました。
しかし75年経った今、トヨタや一部の大企業など当時の1/10の企業しか継続活用できていません。
その理由の一つに、言葉が75年前のままのため理解しにくいことがあります。しかし「教わる人目線」で「仕事を教える」本質は今でも十分活用できますし、むしろ今の若者世代にこそ大きな効果を発揮します。そこで、現代の若者世代が理解しやすい言葉に置き換えて、参加者が自職場で実際に使えるように工夫しています。
仕事の教え方TWI-JIの進め方

仕事の教え方TWI-JIは次の手順で進めます。
- 準備ーやる気になってもらう
①リラックスしてもらう
②作業の重要性を伝える
③見えやすい位置についてもらう - 実演ー作業をやって見せる
①大きな流れを伝える
②次に細かく
③理由、背景を理解してもらう - 実習ーやってもらう
①基本は4回やってもらう
②作業に加え、手順を言葉で説明できるかを確認する
③質問があるか確認する(×「大丈夫?」◯「質問ない?」) - 確認ー教えた後を見る
POINT
実際の業務で、教えあう
実際に普段の作業、業務を持ち寄ってもらい、お互いに教える役、教わる役になることで「仕事の教え方」を実習しながら学びます。
仕事の教え方TWI-JIを使うと、早い期間で仕事を覚えることができます。
実績
業種 | 化学工業、産業廃棄物処理、金属製品製造、食品製造、建設工事、物流、通信販売 |
職種 | 製造部門、物流部門、管理部門 |
人手不足や人件費上昇に備え、生産性向上が必須になります。
属人的な仕事をなくし、助け合いができる環境をつくりましょう。